
インタビュー
山本則重 山本則秀
(狂言方大蔵流)
父・則俊を偲ぶ追善会 狂言が身近にある未来を目指して
▼2025年9月の公演をもって8年目を迎える『則重則秀の会』。主催する狂言方大蔵流の山本則重氏と則秀氏のご兄弟に、会を発足した経緯、一昨年亡くなられた父・則俊氏への追善の思い、東次郎氏・則直氏・則俊氏三兄弟それぞれの個性、祖父の三世東次郎から受け継いだものーーお二人から見た山本家の今と未来についてお話を伺った。(聞き手・編集部)
[見出し]
・則重則秀の会 八年を振り返って
・則俊氏三回忌 追善会を国立で
・兄弟の絆 三世東次郎の遺言
・辛抱強く、忍耐をもって
・これからのこと
能楽師の数が減っている今、外からこの世界に入ってくる人を歓迎する一方で、能の家に生まれ育った人とのさまざまなギャップをどう埋めていくのか(山本則秀氏、本記事より)
東次郎がよく「子どもはちゃんと見ているから」というのですが本当にその通りなのですね。(…)だから子ども相手であっても教えるときは本気で教えないといけない(山本則重氏、本記事より)
この「辛抱強く、忍耐だ」という言葉は、ある意味で父の遺言だったのかなと思っています(山本則秀氏、本記事より)
【そのほかの読み物】
〈批評と感想〉
珍しい、三者三様の「賀茂(加茂)物狂」共演など ~令和7年5月の舞台から~
みなもとごろう
▼2025年5月17日『宝生会定期公演(午後の部)』から「加茂物狂」藤井雅之★、「船橋」関直美、18日『坂井音重一周忌追善能』から「安宅・勧進帳・瀧流之伝」坂井音雅★、「融」から坂井音隆★、20日『国立能楽堂企画公演』から世阿弥自筆本による「雲林院」梅若紀彰・観世喜正・片山九郎右衛門★、「布施無経」山本東次郎★・アド則重、23日『国立能楽堂定例公演』から「井筒」金春安明、24日『喜多流青年能』から「賀茂物狂」髙林昌司★、28日『国立能楽堂企画公演』から復曲「賀茂物狂」観世清和★を紹介。(★は写真掲載)
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世阿弥自筆本による「雲林院」の新演出
森村 進
▼2025年3月22日都内にて、小説『夏の花』などで知られる広島出身の詩人・原民喜ゆかりの地を辿る文学散歩と朗読会が行われた。原民喜は戦後上京してから約2年間、能楽書林に寄寓していた時期があり、散歩会では弊社代表の丸岡圭一が写真資料とともに当時の思い出を話す一幕も。イベントの共同主催者であり、在野で原民喜文学を研究している竹原陽子氏に、当日のもようを書き綴っていただいた。
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写真と文:興福寺薪御能
今駒 清則
▼写真家の今駒清則氏(能楽写真家協会)が、2025年5月16日・17日に春日大社と興福寺で行われた『薪御能』にて撮影した南大門の儀の「三輪」辰巳満次郎と復曲「八重桜」金春穂高の写真を掲載。
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そのほかの記事
■■能楽協会 大阪・関西万博公演■春の叙勲者発表■『千五郎の会~舞台生活50 周年』……ほか。
◆2025年7月の全国の能楽公演カレンダー「今月の能」収録◆


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