
能楽対談 第652回
金剛 龍謹(シテ方金剛流)
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金子 直樹(能楽評論家)
金剛流をつなぎたい
「私がこれまで能をさせいただきながらずっと思って来たのはただひとつ、流儀の舞台を良くしたいということだけですね」(金剛龍謹)
▼2024年10月に自身初の著書『能楽金剛流の歴史と四季の能』を上梓した金剛龍謹氏。金剛流二十六世宗家・金剛永謹氏の長男として生まれ、幼い頃から祖父の二世金剛巌氏や父から何を学び、金剛流の現在地と未来をどのように見据えているのか。他流との交流を通じて思うこと、京都を拠点に活動することの意義……様々にお話を伺った。聞き手は能楽評論家の金子直樹氏。
[見出し]
・本の出版
・見て学ぶ
・能を舞うこと
・謡の力
・他流を拝見して
・流儀の能
【そのほかの読み物】
〈批評と感想〉
<関西の舞台から> 青木道喜の「定家」
澤木 政輝(さわき まさてる)
▼2024年11月4日『大津市伝統芸能会館 主催能楽公演』より「定家」青木道喜★、福王知登、10月27日『京都観世能』より「安宅・勧進帳・延年之舞」味方玄★、福王知登、「大原御幸」片山九郎右衛門、「恋重荷」河村晴道、11月30日『大槻能楽堂創立九十周年記念公演』より「呂蓮」三宅右近、「井筒」友枝昭世、12月13日『三ノ会』より「三番三」茂山千三郎、半能「高砂・八段之舞」浦田保親、「神鳴」茂山忠三郎を紹介。(★印は紙面に写真掲載)
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国立能楽堂における廣田幸稔
森村 進(もりむら すすむ)
▼2024年11月6日『国立能楽堂定例公演』より「白楽天・鶯蛙」廣田幸稔★、則久英志、16日『金剛流 能楽公演』より「殺生石・女体」廣田幸稔、仕舞「定家」金剛永謹を紹介。(★印は紙面に写真掲載)
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美醜の交錯が〝美〟として成就するとき -大槻文藏「実方」という遊学-
山縣 正幸(やまがた まさゆき)
▼2024年11月15日『国立能楽堂企画公演』より「実方」大槻文藏、11月27日『石川県立音楽堂能登半島復興支援大槻文藏チャリティ能』より「杜若」大槻文藏を紹介。
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【連載】西三河在住能楽研究者の眼差し:令和六年八月から十月の能・狂言ー愛知県を中心にー
飯塚 恵理人(いいづか えりと)
▼2024年8月22日『なごや子どものための巡回劇場 狂言がやってきた』より「蝸牛」鹿島俊裕、24日『わくわく能楽体験』より「伯母ヶ酒」井上蒼大、「土蜘蛛」内藤飛能、10月6日『廣田鑑賞会』より「花月」廣田明幸、「山姥」廣田幸稔★、10月12日『豊田市能楽堂特別公演』より「樋の酒」野村又三郎、「源氏供養・真之舞入」武田孝史、10月13日『さかえ狂言御洒落会』より「薩摩守」、「瓜盗人」鹿島俊裕を紹介。(★印は紙面に写真掲載)
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そのほかの記事
■観世寿夫賞に清水寛二氏と金井雄資氏、催花賞に善竹十郎氏■永島忠侈氏 逝去■網谷正美氏 逝去■【写真】庭園美術館の芝庭にて庭園能(「融」友枝雄人・撮/鍋島徳恭、「巴」香川靖嗣・撮/前島写真店)■『能楽タイムズ』主催イベントスタート……ほか。
◆2025年1月に行われる全国の能楽公演カレンダー「今月の能」収録◆

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