能楽対談
第580回
髙林白牛口二
(シテ方喜多流)
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天野文雄
(東京造形芸術大学舞台芸術センター所長)
「髙林家のことなど」
▼4月、自身の会での能「江口」を舞納めとし、この夏からは新しく『髙林白牛口二の謡いを聴く会』を始められたシテ方喜多流の髙林白牛口二氏。〈謡〉を通して語られる髙林家の歴史とは……。先代の吟二氏から受け継いだ〈京都の喜多流〉を守るということ、昭和31年の「流籍除名」にまつわる話、自身の能に対する考えや長男呻二氏と孫昌司氏のことなど、様々な話を伺った。聞き手は京都造形芸術大学舞台芸術研究センター所長・天野文雄氏。
[見出し]
『謡を聴く会』のこと
「江口」のこと
先代吟二氏について
特徴のある謡
呻二氏と昌司氏
【そのほかの読み物】
〈批評と感想〉
「設計」の有無と巧拙
~9月の能狂言~
村上湛(むらかみ たたう)
▼「八句連歌」野村萬※、「松風・戯之舞」梅若万三郎※、「遊行柳」香川靖嗣※、「千手・郢曲之舞」野村四郎※、「楊貴妃」観世清和※、「菊の花」野村万作、「小鍛治・黒頭」片山九郎右衛門、「通小町」高橋章※、「当麻」當山孝道、「三本柱」野村萬、「融・笏之舞」友枝昭世※、「黒塚・雷鳴之出」高橋忍、「八尾」山本泰太郎、「藤戸」観世銕之丞、「松虫」谷本健吾、世阿弥本「弱法師」梅若玄祥、野村万作※。(※印は紙面に写真掲載)
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『シン・ゴジラ』の肉体に託す夢
~野村萬斎の身体性を通して~
村尚也(むら なおや)
▼本年7月に封切りされた映画『シン・ゴジラ』(東宝)。狂言方和泉流野村萬斎氏がゴジラ役を務めたことでも話題になった同映画を、日本舞踊の役者としても活躍する村尚也氏が身体性を通して読み解く。
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月岡芳年と能(1)
「月百姿 源氏夕顔巻」
日野原健司(ひのはら けんじ)
▼幕末から明治半ばにかけて活躍した浮世絵師月岡芳年。「血みどろ絵」「残虐絵」で知られる彼だが、ある時期から能を題材とした作品を好んで描くようになる。その理由はどこにあったのか。芳年の浮世絵を通して、能との関係性を探るシリーズ。今回は「月百姿」の中から〈源氏夕顔巻〉を採り上げる。執筆は太田記念美術館主任学芸員の日野原健司氏。
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能・狂言へのいざない
私の試みの〈現在〉
千草子(せん そうこ)
▼それぞれが、様々な取り組みによって能楽の魅力と重要性を伝えようとしている現在、作家で言語文化史研究者の千草子(小林千草)氏が考える「能・狂言へのいざない」の方法とは?。実際に教えている東京女子大学での授業の実例を通して考える。
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港の能
横浜能楽堂主催「赤レンガ薪能」
写真と文=三上文規(みかみ ふみのり)
▼9月24日、横浜みなとみらいの赤レンガ倉庫で行われた「赤レンガ薪能」について、能楽カメラマンの三上文規氏が写真と文で報告する。
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そのほか記事
▼国立劇場会場50周年 大劇場で記念式典・祝賀能開催。東京国際フォーラム開館20周年記念・日本文化の祭典 三が日に。大島久見十三回忌追善能。春日神社第六十年次奉祝行事。独立行政法人日本芸術文化振興会 能楽(三役)研修生募集。『み絲之會』旗揚げ公演。研究講座と例会~武蔵野大学能楽資料センター能楽研究講座、能楽学会11月例会。アウシュヴィッツ・フクシマの能 新作能「鎮魂」、白拍子姿で観客魅了 興福寺勧進能「船弁慶」……ほか。
★11月に行われる全国の能楽公演スケジュールを網羅した「今月の能」収録★
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