国立能楽堂で、“知る楽しみ”と“観る感動”をひとつに。
能楽書林がプロデュースする能楽イベント『書林アカデミー』。第4回は国立能楽堂主催公演と連動した特別企画「知って観るからおもしろい! 特別講座付き能楽鑑賞会」を、2025年12月19日(金)に国立能楽堂(東京都渋谷区千駄ヶ谷4-18-1)で開催いたします。


講座と公演の二本立てとなり、講座には「おもしろくてわかりやすい!」と人気の伝統文化ジャーナリスト・氷川まりこ氏が講師として登壇。日本文化や美術にも造詣の深い氏ならではの多角的な視点で、舞台の見どころをやさしくひもときます。
講座のあとは、国立能楽堂主催の定例公演、観世喜正師による能「自然居士・古式」と髙澤祐介師による狂言「胸突」をご鑑賞いただきます。観阿弥の時代を彷彿とさせる〈古式〉の上演を、正面席からじっくりとご堪能ください。
開催情報
書林アカデミー第4回 知って観るからおもしろい! 特別講座付き能楽鑑賞会
【日時】:2025年12月19日(金)
講座:15:30〜16:45
公演:17:30開演
【場所】国立能楽堂(東京都渋谷区千駄ヶ谷4-18-1) 講座=大講義室/鑑賞=能楽堂
【講師】氷川まりこ(伝統文化ジャーナリスト)

伝統文化ジャーナリスト。1963年東京生まれ。國學院大學文学部卒業。能を中心に、茶、花、香、禅など、室町期東山文化の芸道、芸能の本質を考究。文化芸術の第一線で活躍する人々への取材と自身の体験を通して、神話や伝説、日本美術などの世界を縦横につないで、書籍や記事の編集・執筆、講演や講座を行っている。
【講座対象公演】国立能楽堂 定例公演 能作者のまなざしー観阿弥ー
狂言「胸突」髙橋祐介、前田晃一
能「自然居士 古式」観世喜正、宝生常三
【料金】7500円(講座+鑑賞@正面席、定員50名)※講座のみご希望の場合2500円
【主催】講座:株式会社能楽書林、公演:国立能楽堂
当日はどんな講座になる?(2025年12月3日更新)
能楽の講座ではいろいろな方が講師を務められます。
能楽師の場合は演者ならではの視点でストーリーや型をなぞりながらその曲の魅力を深堀りし、能楽研究者の場合は理論的なところをつきつめてお話されたりします。
氷川先生は見所から”観る”ことに徹底してきた方で、どちらかというとお客さんの視点に立って、能の謡や詞章に書かれていない部分――曲に登場する人物は現代でいえば何者だったのか、なぜ今この場面にこのように登場しているのか、歴史背景や登場人物の関係性など、私たちの目の前に現れるまでの空白部分を補足するような講義を心がけてらっしゃいます。
今回の講義でも、自然居士の「居士」とは当時どのような存在だったのかを、僧との違いから読み解いたり、ハイライトにおける居士の心象を現代人に置き換えながら説明したりしていただく予定です。
また、当日は「自然居士 古式」でシテを勤める観世喜正氏(シテ方観世流)から同演目の見所を伺ったインタビュー動画を講座内で流し、そこを核に氷川先生に同曲の魅力をよりわかりやすく解説していただきます。
「能にはどの時代になっても変わらない普遍的な人間心理があり、歌舞伎や演劇、ドラマ……現代に至るまでに発生したどのエンタメよりもずっと共感できる芸能がお能です。一方で、何度観ても印象が変わる。同じ曲であっても、役者、舞台、時間、さらには観る人、その時々の心持ちによってまったく印象が変わる芸能なので、万人にとっての正解の見方というものはなく、鑑賞者それぞれの見方がいずれも正解なのです」
「本講座では私の読み解き方をお教えしながらも、詞章や作品を見ているだけではわからない部分を補足することで、みなさんが自分なりの正解を豊かにするためのお手伝いをする予定です。講座で演目に対する共感力を高めて、舞台を目にし、自分ならではの気持ちが得られる。そんな講座にする予定ですのでぜひお越しください」
(氷川まりこ先生より)
申込・お問い合わせ先
●能楽書林 書林アカデミー係
電話:03-3264-0846(月・火・木・金:10:00〜17:00) / FAX:03-3264-0847
メール:academy@nohgakushorin.co.jp
※メール・FAX申込時は「能楽書林 書林アカデミー係」宛に「書林アカデミー第四回参加希望」の件名でご連絡ください。
※ご予約完了後、参加費のお振込先をご案内いたします。 ※今回は紙チケット・オンラインチケットの販売は今のところ予定しておりません。



