平成29年度『豊田文化奨励賞』に狂言方和泉流の二世井上松次郎(本名=靖浩)氏が選ばれた。受賞理由は「豊田市能楽堂開館以来、能楽堂主催の定例公演をはじめ数多くの鑑賞事業に出演し、普及啓発事業(小学校体験授業や地域を題材とした創作狂言の上演など)にも協力的積極的に参画し、地域の伝統芸能の振興に寄与している。(公社)能楽協会名古屋支部副支部長や和泉流職分会幹事などの要職を務め、能楽師として将来の大成が期待される」というもの。
▼井上松次郎氏略歴:昭和46年生。四世井上菊次郎の長男。父および祖父(三世井上菊次郎)に師事。昭和54年「いろは」で初舞台。以後「三番叟」「釣狐」「花子」などを披演。平成12年『名古屋市民芸術祭審査員特別賞』受賞。重要無形文化財保持者(総合認定)。