第一線で活躍する観世流能楽師によるユニット「三人の会」(谷本健吾、坂口貴信、川口晃平)のメンバーが交代でさまざまなジャンルのゲストを迎え、能をはじめとする日本の文化の魅力に多面的に迫っていくユニークなトークセッション企画「能の歩き方」。ジャンルを超えて、能をはじめとする日本文化の魅力に多角的に迫るイベントです。
第7回のテーマは、来年1月25日に観世能楽堂で初演される新作能「漆供養」。漆の里・能登を舞台に、彬子女王殿下の御製をもとに国文学者・林望氏が書き下ろした本作は、能と漆--二つの伝統文化が出会い、震災からの復興と未来への祈りを託した物語です。今回は、この能でシテを勤める坂口貴信氏と、プロジェクト事務局長を務めるセバスチャン高木氏が登壇。作品の内容から構想・実現にいたるまでの歩み、そしてそれぞれの想いを語り尽くします。


▼出演者プロフィール
セバスチャン高木(小学館文化事業局 プロデューサー)
大学卒業後、大学院を目指すも受験に失敗。自暴自棄になって 2年ほどバックパッカー生
活を送る。テレビの制作会社を経て小学館に入社。ファッション誌ではカリスマモデルの
愛犬を担当。雑誌「和樂」に配属され16年、その後「和樂web」の編集長に。現在は藝大
アートプラザの運営や彬子女王殿下の青籍を担当。
坂口貴信(シテ方観世流能楽師)
昭和51年生まれ。福岡県福岡市出身。坂口信男の長男。昭和53年「鞍馬天狗・花見」にて初舞台。東京藝術大学音楽学部邦楽科を卒業。平成14年二十六世観世宗家観世清和に内弟子入門。平成22年独立。坂口松諷会を主宰。三人の会、MUGEN∞能 同人。東京藝術大学非常動講師。国立劇場養成所講師。重要無形文化財総合指定保持者。第 31回福岡県文化賞受賞。
【詳細】
◆日時:2025年11月18日(火)開始14:30 / 開場14:00
◆参加費:3,000円(全席自由)
◆会場:歌舞伎座3階 花篭ホール
◆主催:伝統文化交流協会
◆共催:古典の日推進委員会
◆特別協力:歌舞伎座サービス株式会社・ジャポニズム振興会・歴史街道推進協議会・株式会社能楽書林