能楽タイムズ5月号

能楽タイムズ本紙

times2

能楽対談 第575回

成田達志氏(小鼓方幸流)

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金子直樹氏(能楽評論家)

「地域の文化を大切に」

〜芸術選奨新人賞受賞に際して〜



▼この度、「芸術選奨文部科学大臣新人賞」を受賞された小鼓方幸流の成田達志氏。能の家柄でない出身でありながら、確かな芸と技でシテ方をはじめ多くの能楽師から厚い信頼を寄せられているだけでなく、『TTR能プロジェクト』では囃子方ならではの意欲的な企画を次々と生み出すなど名プロデューサーとしての一面も持ち合わせている。今後、益々活躍の期待される成田氏に能楽評論家の金子直樹氏が、生い立ちから修業時代、自身の公演や今後のことなどについてインタビューする。


[見出し]

(1)入門のきっかけ

(2)意欲的な『TTR』

(3)「道成寺」の舞台で

(4)次代の観客を

(5)芸の継承



【その他読物】

〈批評と感想〉

〜3月の舞台から〜 祈りの能

松本雍(まつもと やすし)

▼「名取ノ老女」梅若玄祥※、「隅田川」鵜澤久※、「誓願寺」浅見真州※、「姨捨」観世喜正※、「白田村」粟谷能夫※、「鎌腹」野村万作※、「融」粟谷明生、「柿山伏」大藏彌太郎、「羽衣・替之型」山井綱雄※、「春日龍神・白頭」宝生和英※、「箕被」山本東次郎、「西行桜」田崎隆三、「道成寺」藪克徳。(※印は紙面に写真掲載)

古演出による試演「仲光」─ 報告と感想 ─/木村信太郎

▼2月20日、横浜能楽堂企画公演「〈死と生のドラマ〉第三回『忠』と『情』の選択」で上演された能「仲光」(シテ野村四郎)は、古演出の試演として行われた。当時の舞台の様子と感想を報告する。

恋の妄執の美しさ─ 『嶂の会』の卒都婆小町 ─/飯塚恵理人

▼4月3日、京都観世会館で上演された「卒都婆小町」(シテ味方健)の当日の舞台の様子と感想を報告する。

山階会の世阿弥本「弱法師」/森村進

▼昨年12月20日、宝生能楽堂で上演された古演出による「弱法師」(シテ山階彌右衛門)の当日の舞台の様子と感想を報告する。

『能楽の友』紙の顛末/竹尾邦太郎

▼昭和42年より中部地方の能楽情報誌として発行が続けられていた『能楽の友』紙は昨年の11月号を以て48年の歴史に幕を下ろした。その創刊からの顛末を、同氏で能評を担当されていた竹尾邦太郎氏が報告する。

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その他記事

▼平成27年度『日本芸術院賞』にシテ方宝生流髙橋章氏、亀井俊一氏文化庁長官表彰を祝う会、金春國直氏が24世家元に、復曲試演の会「鐵門」、喜多六平太氏お別れ会行われる、三川泉氏お別れ会行われる……ほか。

☆5月に行われる全国の能楽公演スケジュールを網羅した「今月の能」収録!☆



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