国立能楽堂特別企画公演『黒川能』が11月、国立能楽堂にて行われる。黒川能は、山形県鶴岡市黒川に春日神社の神事能として長らく伝えられてきた芸能。中央の能いずれの流儀にも属さず、独自の伝承を続け、演式、演目などに古式を残している。春日神社の氏子が上座と下座の二つの宮座に分かれて能座を形成し、それぞれの座は能太夫を中心に運営されている。今公演は上座、下座両座による本格公演で、毎年現地で開催される春日神社旧例祭(王祇祭)を模した番組立てで行われる。
公演は三部構成で、【第一部】10日(金)17時半始:「式三番」(両座)、能「高砂」(下座)、能「獅子」(上座)。【第二部】11日(土)13時始:能「木曽願書」(上座)、狂言「こんかい」(上座)、能「鐘巻」(下座)。【第三部】11日(土)18時始:能「井筒」(上座)、狂言「節分」(下座)、能「土蜘蛛」(下座)。出演はすべて公益財団法人黒川保存会。
料金は各部、正面席=5100円、脇正面席=4100円(学生2900円)、中正面席=3100円(学生2200円)で、2公演セット券、3公演セット券もある。予約は10月9日(月・祝)の午前10時から、国立劇場チケットセンター☎0570─07─9900、http://wtickt.jac.go.jp/、チケットぴあ☎0570─02─9999、http://pia.jp/、イープラスhttp://eplus.jp/へ。
問合せ=国立能楽堂☎03─3423─1331(代表)へ。