10月7日から、鎌倉 ・鶴岡八幡宮と東京芸術劇場コンサートホールでバロックオペラの名作、モンテヴェルディの「オルフェオ」と日本の伝統芸能を融合させた『オペラ×能×日本舞踊×雅楽〈ジャパン・オルフェオ〉』が行われる。
この催しは日伊修好150周年を記念して開催されるもので、イタリアを代表する歌手ヴィットーリオ・プラート氏がバリトンをつとめ、衣装を同国の高級ブランドMISSONが手掛ける。能楽界からシテ方宝生流の宝生和英氏と武田孝史氏が、また日本舞踊から藤間勘十郎氏が参加する。
開催に先立ち9月20日、イタリア文化会館にて会見が行われ、宝生和英らが参加した。宝生和英氏は「今回演じるにあたりオペラを勉強し、改めてイタリアの芸術に敬意を持つとともに、改めて能をやっていてよかったと感じた」と述べ、「イタリアと日本には共通した感性があると同時に、絶対に合わない部分もある。共同作業の鍵は、このネガティブなパートをいかに互いに理解するかというところ」「大きなリスクだからこそ、大きな力が生まれるものだと信じている。今回の公演では、我々にとっても力となるようなものができればいいと思っている」と話した。また、演出をつとめるステファノ・ヴィッツィオーリ氏は「日本の伝統芸能の〈抑える演技〉に感激し、衝撃を受けた」「文化の共有は、それぞれが次の段階に進んでいための布石。将来への壮大の挑戦として刺激的な舞台をつくっていきたい」と話していた。
公演は、▼鎌倉・鶴岡八幡宮公演:10月7日(金)、8日(土)、両日とも18時始。入場料はS席=20000円、A席=10000円。▼東京芸術劇場コンサートホール:12日(水)、13日(木)、両日とも19時始。入場料は、SS席=23000円、S席=20000円、A席=17000円、B席=14000、C席=11000円、D席=8000円。
チケット取り扱い=ヴォートル・チケットセンター☎03─5355─1280(平日10時〜18時)、http://ticket.votre.jp、テンポプリモ☎03─5810─7772、チケットかながわ(鎌倉公演のみ)☎0570─015─415、東京芸術劇場ボックスオフィス(東京公演のみ)☎0570─010─296ほか、チケットぴあ、イープラスでも発売中。
問合せ=NPO法人友情の架け橋音楽国際親善協会☎03─6380─8963へ。
公式サイト http://japanorfeo.com/