能楽対談 第579回
観世銕之丞
（シテ方観世流 銕仙会当主）
聞き手＝西野春雄
（能楽研究家・法政大学名誉教授）
「観世銕之亟静雪十七回忌追善能」
▼この度、能楽協会新理事長に就任したシテ方観世流の九世観世銕之丞氏。10月30日（日）には宝生能楽堂で父・八世銕之亟の追善公演「観世銕之亟静雪十七回忌追善能」を行う。今回の対談では、この追善能のことをかわきりに、芸を継承すること、当主としてのつとめや苦悩、能の普及や新作能への意識など、いま、銕之丞氏が考える能と能を取り巻く環境について様々お話を伺った。聞き手は法政大学名誉教授の西野春雄氏。
［見出し］
追善能のこと
授業の一環
「鷹姫」など
アクセルとブレーキ
銕仙会の稽古能
今後の課題
【その他の読み物】
〈批評と感想〉
珍しい袴能など
～ 八月の舞台から 〜
松本 雍（まつもと やすし）
▼袴能「天鼓」友枝昭世※、「文蔵」野村萬※、「半蔀」観世清和、「野守・白頭」片山九郎右衛門※、「紅葉狩」観世銕之丞、宝生欣哉（下宝生の会）※、「月見座頭」山本東次郎※、「三輪」小島英明※、「歌占」桑田貴志、「釣狐」山本凜太郎※、「安宅」友枝雄人ほか。（※印は紙面に写真掲載）
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新作能「福山」観能記
滝沢 成実（たきざわ なるみ）
▼７月１６日に、ふくやま芸術文化ホール（広島県福山市）で初演された新作能「福山」（原作・森和子／制作・喜多流大島能楽堂／シテ大島輝久）について、音楽家の滝沢成美氏が報告する。※舞台写真掲載。
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電波メディアに進出を
堀上 謙（ほりがみ けん）
▼評論家で『能楽ジャーナル』元編集長の堀上謙氏が、能楽師の〈電波メディア〉への進出をうながすとともに、能楽界の改革を訴える。（※堀上謙氏は９月１０日、膵臓がんのため逝去されました。ご生前のご厚情に深く感謝するとともに、故人のご功績を偲び、謹んで哀悼の意を表します）
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関西の舞台から
京観世の矜恃
澤木 政輝（さわき まさてる）
▼関西の舞台から、特に注目すべき舞台を報告。独吟「盛久」、能「実盛」ともに井上裕久※、「鷺」宇高通成※、「樒天狗」塩津哲生、大槻文藏、「枕物狂」山本東次郎、「淡路」吉浪壽晃、「女郎花」分林道治。また、６月に京都観世会館でおこなわれた復曲「鐵門」についての補遺も掲載する。（※印は紙面に写真掲載）
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中尊寺薪能
写真と文＝石田 裕（いしだ ひろし）
▼８月14日、平泉中尊寺白山神社能舞台で行われた『中尊寺薪能』について、能楽カメラマンの石田裕氏が写真と文で報告する。
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その他記事
▼平成28年（第71回）文化庁芸術祭参加作品発表。国立能楽堂特別展示「宇和島伊達家の能楽」。楽劇学会例会─横道楽劇学の再検証・創作篇。宮沢賢治原作・能「永訣の朝」青木道喜氏が10月に京都で。法政大学能楽研究所能楽セミナー。オペラ×能×日本舞踊×雅楽「ジャパン・オルフェオ」。訃報＝堀上謙氏……ほか。
★10月に行われる全国の能楽公演スケジュールを網羅した「今月の能」収録★
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