
〈インタビュー〉
高桑いづみ
(東京文化財研究所名誉教授)
『能と狂言の大事典』刊行記念
2026年7月に大修館書店より刊行された『能と狂言の大事典』。能楽の専門辞典としては14年ぶりとなった本書。竹本幹夫氏、故・橋本朝生氏、高桑いづみ氏――三人の能楽研究者の企画から始まり、刊行まで約18年に及んだ事典づくりの歩み、本書の新規性について、高桑氏に話を伺った。
[見出し]
・刊行までの十八年
・一〇〇〇超の大事典へ
・タイトルと分担
・舞台の姿を伝えたい
・番外曲まで
・「一歩先」へ
・インターネットの時代
〈批評と感想〉
それぞれが見る二〇二六年八月の能・狂言
慰霊と赦し――<オッペンハイマー><巣鴨塚 ハルの便り>
日置 貴之(明治大学教授)
原子爆弾の開発を指揮した物理学者を扱う新作能<オッペンハイマー>と、満州国建国に関わりA級戦犯として処刑された軍人・板垣征四郎を扱う杉本修羅能<巣鴨塚 ハルの便り>――いずれも先の大戦を題材に、スタッフ・出演者も多く重なる両作について、演劇における災害や戦争の描写を研究してきた日置貴之教授が見つめる。
・古典と新作――狂言が描く人
網本 尚子(東京富士大学教授)
▼2026年8月
27日/観世能楽堂『野村狂言座(一日目)』から「しびり」中村慶一、小舞「海人」野村万作、「孫聟」石田幸雄★
28日/国立能楽堂『国立能楽堂企画公演 狂言と落語・講談「茶碗はめぐる」』から新作狂言「井戸茶碗」井上松次郎★
……を紹介(いずれも★は写真掲載)
<評論ほか>
中尊寺薪能の「三輪・岩戸之舞」
森村 進(一橋大学名誉教授)
8月14日/中尊寺白山神社能舞台『喜多流第47回 中尊寺薪能』より「名取川」野村万作、「三輪・岩戸之舞」佐々木多門★を紹介。
*
戦争関連の新作能(中):<巣鴨塚 ハルの便り>
小田 幸子(能楽研究家)
二年連続で8月に上演された新作能<巣鴨塚 ハルの便り>について、杉本博司による原作を補助線に、”原作が持っていた「三人称過去」の叙述から「一人称現在」の能への転換が何を引き起こしたのか”を論じていく。
※(上)は2025年10月号に掲載
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〈ニュース、レポートなど〉
・令和8年度 第81回 文化庁芸術祭 能楽の主催公演は復曲能及び新作狂言
・【訃報】シテ方観世流 北浪昭雄氏★
・【訃報】シテ方金春流 髙橋汎氏★
・河村晴夫十三回忌追善能
・所沢で「触れてみよう!能楽の世界」~地域に根付き21回目~★
・錬肉工房55周年 代表作を映画で振り返る★
・野村耕介二十三回忌 東京で二つの追善公演
・書籍紹介:『続・まんがで楽しむ能の名曲七〇番』(文・村尚也、漫画・深谷良一
★は写真掲載
◆2026年10月の全国の能楽公演カレンダー「今月の能」収録◆
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