
〈批評と感想〉
それぞれが見る 二〇二六年九月の舞台
拮抗の舞台――「松風」と「寛永行幸」
井上 愛
▼2026年9月
5日/梅若能楽学院会館『伝統文化交流協会 第五回 Denbun能』より「松風・見留」味方玄★
6日/金剛能楽堂『寛永行幸四百年祭記念能』より新作能「寛永行幸」金剛龍謹★、林喜右衛門★、「乱 双之舞」金剛龍謹、林喜右衛門
……を紹介(★は写真掲載、以下同)
二つの「松風 見留」から
伊海孝充
▼2026年9月
5日/梅若能楽学院会館『Denbun能』より「松風 見留」味方玄
6日/観世能楽堂『観世会定期能 九月公演』より「松風・見留」観世銕之丞★
……を紹介。
心の闇を描き、寄りそう舞台
高桑いづみ
▼2026年9月
25日/国立能楽堂『国立能楽堂特別公演』より「姥捨」大槻文藏★
26日/京都観世会館『片山定期能 九月公演』より「朝長」片山九郎右衛門★
16日/国立能楽堂『東京能楽囃子科協議会』より「経政・烏手」粟谷明生、笛・松田弘之★
……を紹介。
〈評論ほか〉
受け継がれるものは何か~二〇二六年八月の二つの舞台から~
山縣 正幸
▼2026年8月
1日/矢来能楽堂『月イチ能楽講座 スペシャル公演』より「錦木」大槻裕一★、アイ・野村裕基、笛・松田弘之、小鼓・成田奏、太鼓・小寺真佐人
30日/京都観世会館『照の会 ちかの会 京都特別公演』より「隅田川」浦田保親★、ワキ・宝生欣哉、ワキツレ・宝生朝哉、笛・杉信太朗、小鼓・成田奏、大鼓・山本哲也、地謡・片山九郎右衛門、仕舞「砧」大槻文藏
……を紹介。
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四百年の記憶を舞臺に戻す――寛永行幸四百年祭記念能を観て
遠山 晃望(日本美術史・文化史研究者)
9月6日に金剛能楽堂で上演された『寛永行幸四百年祭記念能』について、後水尾天皇二条城行幸をめぐる京都の400年の歴史、金剛流と観世林家の関わりの観点から、日本文化史研究者の遠山晃望氏が一日の演目を振り返る。「今回の共演は同じ藝脈の再会ではなく、流儀再編と京観世形成という二つの歴史が四百年後に交差したものと見るべきだろう。」(本文より)
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戦争関連の新作能(下)~<巣鴨塚 ハルの便り>~
小田 幸子(能楽研究家)
二年連続で8月に上演された新作能<巣鴨塚 ハルの便り>について、杉本博司による原作が「三人称過去」の叙述だったところから、能では「一人称現在」の語りへと転換したことが何を引き起こしたのかを論じる。※(上)は2025年10月号、(中)は2026年10月号に掲載。
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【連載】西三河在住能楽研究者の眼差し:令和八年盛夏から初秋の愛知県の舞台
飯塚 恵理人
椙山女学園大学(愛知県名古屋市)にて能・狂言の文化論や東海地域の伝統文化の歴史を教える飯塚恵里人教授が、東海で鑑賞した能楽公演の感想を書き綴る。今号では2026年(令和8年)8月・10月に観た舞台を紹介。
▼2026年
8月9日/栄能楽堂『さかえ狂言御洒落会』より「内沙汰」鹿島俊裕、「蚊相撲」井上松次郎
8月30日/豊田市能楽堂『わくわく能楽体験』より「柿山伏」井上蒼大、「船弁慶」前・松井俊介/後・長田郷
10月4日/豊田市能楽堂『もみじ能』より「箕被」髙澤祐介、「楊貴妃」観世喜正
10月10日/名古屋能楽堂『久田勘吉郎独立披露能』より「道明寺」久田勘吉郎★
……を紹介。
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〈ニュース、レポートなど〉
・能楽協会主催公演 熊本と高知で開催
・宝生流イタリア4都市で公演★
・能楽写真家協会 結成20周年記念展 名古屋能楽堂で開催
・上杉家伝来の翁面が里帰り 金剛宗家が「翁」を披露
・静嘉堂文庫美術館 所蔵の能面67点すべて公開 『THE MASK 仮面に魅せられた人々』
……ほか
◆2026年11月の全国の能楽公演カレンダー「今月の能」収録◆
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