シテ方喜多流の十七世宗家預り・友枝昭世師はこのほど、喜多流職分の狩野祐一師を宗家後継者に指名し、令和9年(2027年)3月20日に国立能楽堂で開催される『喜多流宗家継承能』をもって、喜多流十八世宗家を継承させることを発表した。継承後、狩野師は「喜多十大夫祐能(きた・じゅうだゆう・ゆうだい)」を名乗る。番組等においての表記は「喜多祐能」となる。

狩野師は平成8年(1996年)、東京都生まれ。喜多流職分・狩野了一師の長男。友枝昭世、中村邦生、狩野了一の各師に師事した。狩野家は肥後細川藩に九代にわたり仕えた御抱絵師の家系で、能楽師としては四代目にあたる。平成11年、独吟「老松」で初舞台。平成17年「経政」で初シテを勤め、令和4年(2022年)に「猩々乱」を披き、本年11月に「道成寺」を披く予定だ。
3月20日の『喜多流宗家継承能』では、新宗家となる喜多祐能師が「翁」を勤めるほか、友枝昭世師の「鷺」、香川靖嗣師と喜多祐能師による「石橋 連獅子」が上演される。



