文化審議会はこのほど、重要無形文化財「能楽」の保持者団体(一般社団法人日本能楽会)の構成員として、新たに33名を認定するよう文部科学大臣に答申した。認定されるのは、シテ方15名、ワキ方2名、笛方5名、小鼓方2名、太鼓方2名、狂言方7名の計33名。これにより、保持者団体の構成員は529名から562名となる。
認定されるのは次の各氏(流儀ごと、文化庁発表名簿順)。
【シテ方】
観世流:安藤貴康、今村嘉太郎、多久島法子、今村哲朗、寺井千景、青木健一、大江広祐、河村浩太郎
宝生流:佐野弘宜、辰巳大二郎、金森良充
金剛流:山口尚志、宇高徳成
喜多流:塩津圭介、佐藤寛泰
【ワキ方】
高安流:久馬浩彦
福王流:福王知登
【笛方】
一噌流:小野寺竜一、藤田貴寛
森田流:斉藤敦、栗林祐輔、杉信太朗
【小鼓方】
幸流:森貴史、林大輝
【太鼓方】
金春流:大川典良、金春惣右衛門
【狂言方】
大蔵流:若松隆、善竹忠亮、善竹大二郎、茂山千之丞
和泉流:鹿島俊裕、三宅右矩、三宅近成
それとともに、文化審議会は選定保存技術「能扇製作」を新たに選定するとともに、その保存団体として「能扇製作技術保存会」(会長・福井芳宏、京都市)を認定するよう答申した。


能扇製作は、能楽の実演に不可欠な能扇を製作する技術。扇骨、地紙、仕上げなど複数の工程から成り、流儀や演目に応じた形状や意匠を備えるなど、高度な技術と能楽に関する豊富な知識が求められる。現在は技術者が極めて少なく、能楽の伝承を支えるうえで保存・継承が急務となっていることから、今回初めて選定保存技術として選定されることとなった。



