
能楽対談 第663回
岡本章(演出家/現代演劇・能研究者)
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鵜澤久(シテ方観世流)
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新里直之(現代演劇・伝統芸能研究者)
「能とは何か」を問い続けて―観世寿夫生誕百年―
戦後、近現代の能楽界に大きな功績を遺した、シテ方観世流能楽師の観世寿夫。2025年に生誕百年の節目を迎え、その功績を振り返り問い直す試みが続いている。生前の観世寿夫をよく知る二人、演出家であり現代演劇・能の研究者である岡本章氏と、寿夫に師事した鵜澤久氏(シテ方観世流)。そして寿夫と「冥の会」の先駆性・越境性を研究している新里直之氏を聞き役に、「観世寿夫」という存在について語ってもらった。
[見出し]
・魂を掴まれた舞台
・稽古は強かれ
・ゼロ地点に立つ
・最後の稽古
・百年の先へ
❝銕仙会の見所は熱気があり、他の会とは違う多様な客層でしたね。(……)六十代後半の全共闘運動の頃なんかは、ヘルメットをかぶってデモに参加していた学生が、急いでそのまま舞台を観に来るようなこともありました❞(岡本章)
❝根底には、「能は身体でつくるもの」という寿夫先生のお考えが一貫してあったように思います❞(鵜澤久)
❝『花鏡』にある「一調二機三声」という言葉については「声は出した時が終わる時。出すまでが問題なのだ」とおっしゃっていて、これは目から鱗で❞(岡本章)
❝例えば三足下がりながら両手を広げるという開キの型を「空間を広げる」という感覚的な捉え方で、それを肉体で提示してくださる。こんな稽古は一切受けたことがありませんでした❞(鵜澤久)
❝先生は「能は演劇だ」という本質的なあり方を実際に舞台で示してくださっていたように思うんです❞(鵜澤久氏)
【ほかの読み物】
〈批評と感想〉
喜多流の充実と将来性~2026年6月の能・狂言~
村上 湛
▼2026年6月
10日/国立能楽堂『東京能楽囃子科協議会定式能六月夜能』から「八尾」野村万蔵、野村万之丞、「橋弁慶・笛之巻・弦師」武田尚浩★、地頭・岡久広
12日/観世能楽堂『銕仙会六月定例公演』から「唐船」西村高夫★、「鉄輪」柴田稔、「神鳴」山本泰太郎★
19日/国立能楽堂『国立能楽堂定例公演』から「吹取」深田博治、「頼政」友枝昭世★、ワキ・福王茂十郎
21日/観世能楽堂『第四回・清門別会』から「見物左衛門・深草祭」野村万作★、「大原御幸・庵室留」観世清和★
27日/喜多能楽堂『第七回・き乃會 喜多流 狩野了一 能の会』から「鬼瓦」山本東次郎★、「江口」狩野了一★、ツレ狩野祐一・谷友矩、地頭・長島茂
……を紹介(いずれも★は写真掲載)
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【連載】西三河在住能楽研究者の眼差し:令和八年五月の愛知の舞台
飯塚 恵理人
椙山女学園大学(愛知県名古屋市)にて能・狂言の文化論や東海地域の伝統文化の歴史を教える飯塚恵里人教授が、東海で鑑賞した能楽公演の感想を書き綴る。今号では2026年(令和8年)5月に観た舞台を紹介。
▼2026年5月
6日/岡崎城二の丸能楽堂『岡崎に能楽を広める会』より「菊慈童・遊舞之楽」山中雅志
9日/名古屋能楽堂『名古屋能楽堂五月定例公演』より「不腹立」野口隆行、「田村」長田郷★
10日/豊田能楽堂『さつき能』より「薩摩守」野村万蔵、「忠度」佐々木多門
16日/本願寺名古屋別院『本願寺薪能』より「吉野天人・天人揃」久田三津子
30日/豊田市能楽堂『狂言づくし』より「鼻取相撲」野村又三郎、「庵の梅」佐藤友彦★
……を紹介
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【連載】玄談放談(7):虫干し私感その①
味方 玄
観世流シテ方・味方玄氏による連載コラム。第7回は、毎年「八朔」にあたる8月1日、片山九郎右衛門家で能の小道具を虫干しした日のことに首を巡らす。
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【連載】思い出の記③:捨てられないカード
柳沢 新治
元NHK能楽番組担当ディレクターの柳沢新治氏が、能楽のテレビ番組を制作する中で育んだ能楽師たちとの数々の思い出を振り返るエッセイ。第3回では、番組づくりのために40年弱書き続けてきた能楽公演の鑑賞記録を前に、名演の記憶が蘇る。
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歴史に裏打ちされた贅沢な舞台――東博能「来殿」
元木 仁太郎
2026年4月から6月にかけ東京国立博物館で開催された『東博能』の中から、5月10日に上演された能「来殿」(シテ:佐野玄宜)の日のことを振り返る。
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〈ニュース、レポートなど〉
・重要無形文化財「能楽」追加認定 「能扇製作」は選定保存技術に
・能楽協会九州支部主催『ほおずき能』
・群馬県歴史博物館 山口能装束研究所と「現代によみがえる能装束ー縫の精緻 箔の輝きー」
・『能と狂言の大事典』刊行 専門事典の発行は14年ぶり
・明治神宮薪能 最大300組600名無料招待 新作能「青淵」ほか上演
・エディンバラ国際ブックフェスティバルで「野宮」と新作を上演 『Noh Remagined』
……ほか
◆2026年8月の全国の能楽公演カレンダー「今月の能」収録◆
〈暑中広告の掲載〉
能楽タイムズでは、毎年1月に年賀広告、8月に暑中広告を掲載しております。
令和8年8月号でも、能楽師、会派や流派、能楽堂、小道具や衣装の企業、能・狂言写真家など、流儀や家、職分を越えて様々な方からお申し込みいただき、暑中お見舞いとして名前を列記させていただきました。誠にありがとうございました。
ご愛読の皆様、引き続き何卒よろしくお願い申し上げます。


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