
狂言方和泉流の野村裕基氏が主催する『第一回 狂言イデアの会』が、2026年5月10日(日)14時から国立能楽堂で行われる。昨年5月に試験的に行われた『第零回 イデア狂言』を踏まえた正式な旗揚げ公演となる。公演に先立ち3月に都内で記者会見が行われ、野村裕基、野村萬斎の両氏が出席した。

裕基氏は「目に見えるものだけでなく、心で感じていただく舞台にしたい」と述べ、名称に掲げた古代ギリシャ哲学用語の「イデア」について、「本質とは目には見えないもの。観る方の想像力で舞台が完成する」とその意図を語った。
番組の中心には、狂言「金岡」(シテ裕基)を据える。謡と舞の技巧が求められる同曲について、裕基氏は「これまで積み重ねてきたものが体に染み込んでいるかが問われる」「狂言では珍しく役名に名前がある。絵師・金岡という人物をしっかり格を持って演じたい」と意気込みを語った。
続いて萬斎氏は、若手による主催公演の意義に触れ、「同世代の観客とともに育っていくことが重要」と指摘。古典芸能の観客動員が厳しさを増す現状にも言及しながら「新たな世代とどう結びつくかが問われている」と期待を寄せた。

公演では、世代・流儀を越え、6歳から95歳までが舞台に立つ。裕基氏は大学での指導などを通じ若い世代との接点を持ち、「まずは狂言を知ってもらうことが必要」とし、今後の発信にも意欲を示した。
『第一回 狂言イデアの会』番組
舞囃子「養老・水波之伝」観世三郎太、囃子:一噌隆之、大倉伶士郎、亀井広忠、林雄一郎
狂言「舟渡聟」野村万作、野村萬斎、石田幸雄
仕舞「菊慈童」野村昌司
狂言「金岡」野村裕基、野村太一郎、囃子:一噌隆之、大倉伶士郎、亀井広忠
狂言「茸」野村裕基、野村遼太、飯田豪、金澤桂舟、松川美韻希、石田淡朗、月崎晴夫、岡聡史、中村慶一、内藤響、深田博治ほか
『第一回 狂言イデアの会』概要
公演日:2026年5月10日(日)14時開演(13時15分開場)
会場:国立能楽堂(渋谷区千駄ヶ谷4-18-1)
チケット料金:SS席10000円、S席8000円、A席5000円、B席3000円
チケット発売日:2026年4月10日(金)10時より
チケット取り扱い=チケットぴあ(Pコード540-374)、カンフェティ(電話:050-3092-0051)
問い合わせ=万作の会◆03-5981-9778



